マラケシュのリヤドにスイミングプールはある?

いいえ、一般的にはありません。プールがあると謳うリヤドもありますが、その大多数は、泳げるほど大きなものではなく、装飾用のプールかプランジプールにすぎません。理由は単純で、街に約1500軒あるリヤドや「ダール」(メディナで最も小さな家)のほとんどは、とにかく小さすぎるのです。パティオの広さは通常、50~100平方メートルほどしかありません。そのため、そうした限られた空間にプランジプールを設けると、本来、エキゾチックな低木と中央の噴水、そしておそらくオレンジの木が1~2本ある、木陰の小さなくつろぎの空間として造られた場所が、ほとんど残らなくなってしまいます。       

とはいえ、もちろん例外もいくつかあります。どのメディナにも、歩行者専用の通りや路地に面した高い外壁の向こうに隠れた、数多くの質素な「ダール」や小さなリヤドに混じって、かつて専門職の人々や裕福な人々、ごくまれには先代の王族が暮らしていた、はるかに大きく立派な邸宅が少数あります。そうした場所では、中のパティオが10~15mのプールを設けられるほど広く、それでもなおエキゾチックな庭園や、くつろぎと屋外での食事のためのテラスに十分なスペースが残ります。  

レ・ボルジュ・ドゥ・ラ・カスバは、まさにそうした建物のひとつです。5軒の「ダール」と数軒のリヤドを統合して造られ、4つ星ホテルの設備とサービスに、伝統的なリヤドの個性と魅力を兼ね備えています。10mのスイミングプールとスパは、小さなリヤドがあった場所に建設され、現在は専用のレジャーエリアになっています。